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あの人が、本気でビジネスに目覚めたら?【No.001・ドラゴンボール/悟空編】

警備サービスの元気玉(代表・孫悟空)が最高益。数年後の上場目指す。

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※写真はイメージです。


 株式会社元気玉の業績が好調だ。同社は2020年、孫悟空社長が創業した警備会社。孫社長は、幼少期から非営利でテロ組織などの撲滅に向けた活動を世界規模で展開。その後、一定の役目を終えたとの判断から活動を休止するも、ほぼ非営利で長年活動を続けてきたことから生活に困窮。妻であり同社のCFOを務めるチチ氏の強い後押しの下、一旦は農業をスタートさせる。

 しかし、収益化に苦しみ、再びチチ氏の発案で始めたのが警備事業だ。新事業を開始するにあたり、同じくテロ撲滅活動に取り組み、警官となったクリリン事業本部長を招聘。チチ氏の父の個人資産やクリリン氏の妻・18号氏が格闘ショーで得た賞金などを元手に、本格的に警備保障ビジネスを始動させる。

 創業1年目の売上は数百万円程度だったが、その後急伸し、現在は売上100億円にまで拡大。すでに大手警備会社を脅かす存在となっており、数年後の株式上場も視野に入れている。

 同社の強みは、他社を寄せ付けない収益性の高さだ。同業と比べても設備投資の負担が少なく、その利益率は群を抜く。孫CEO自ら陣頭指揮にあたり、人海戦術でグローバルに警備サービスを提供。人口減少が進む過疎地に本社を置きながら、緊急時には孫CEOが瞬時に現場へ急行。不審者を秒単位で捕捉するという。その迅速な対応は、同業の経営者らも「真似のできないレベル」と一様に舌を巻くほどだ。

  孫CEOはカプセルコーポレーション(代表・ブリーフ)の経営陣や、格闘ショーなどで巨万の富を築く資産家・ミスター・サタン氏と個人的に親交があり、資金援助も受けられる状況にあることから、財務面の不安も少ない。また、カプセルコーポレーションとは、保安関連機器の開発などで長年協力関係にあるのも大きい。

 一方で、不安材料もある。孫CEO、クリリン事業部長を中心とした労働集約型のビジネスモデルであり、今後のさらなる規模拡大には、早急なスタッフ育成が欠かせない。ただ、世界的にテロ活動が頻発する状況が続いており、今後は軍需産業などの防衛分野でも存在感を発揮しそうだ。また、額に手をかざすことで強烈な光を生み出す独自のノウハウを持っており、今後はこれを活かした太陽光発電などのエネルギー事業にも着手していく考え。数年後の上場に向けて視界は良好だと言えそうだ。

 

 

【社長に聞いた】

 

ーー業績好調の要因をどのように考えていますか?

孫社長 オラは難しいことはわかんねぇけど、チチやクリリンが頑張ってくれてるからじゃないかな。最近は、もっと強えぇヤツがいねえかなって、そればっかり考えてるぞ。

ーー御社に強みについては、どうお考えですか?

孫社長 そりゃいつも修業してっからな。誰にも負けない自信はあるぞ。

ーー今後の事業展開については?

孫社長 そうだな。なんだかオラとおんなじ名字の強えヤツがいるって聞いたから、いつか本気で戦ってみてえぞ。それを考えたらワクワクすんな。

 

※この記事はフィクションです。