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あの人が、本気でビジネスに目覚めたら?【No.005・ドラえもん/野比のび太編】

宅配ビジネスで国内を席巻。世界が注目する野比(代表・野比のび太

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※写真はイメージです。

 東京を拠点に宅配ビジネスを展開する野比株式会社(代表・野比のび太)が、急成長を遂げている。近く売上100億円を突破する予定で、今後はヤマト運輸や佐川急便などの同業大手を脅かす存在となりそうだ。

 

 同社が主軸にしているのが、宅配サービス事業「どこでもドア」だ。「国内どこでも1分以内に」という圧倒的な物流機能で、同業他社を寄せ付けない強さを誇る。2020年3月のサービス開始以来、利用者が急増しており、すでに東京都練馬区の本社周辺には「このサービスを使いたいから近くにオフィスを移転した」といった企業も出てきているほど。なお、2021年には大阪支店を開設し、同様の宅配サービス「どこでもまど」を展開予定で、こちらは小口商品の輸送に特化したビジネスになりそうだ。

 

 同社の強みとなっているのが、他社に真似のできない「タイムマシン経営」だ。タイムマシン経営とは、ソフトバンク創業者の孫正義氏が命名したとされる経営手法で、先進的な海外のサービスを日本国内でいち早く展開し、先行者利益を得るビジネスモデルのこと。野比では、100年後の22世紀で広く普及している最先端のサービスを日本国内で展開。既存のビジネスが一気に陳腐化するほどの強烈な破壊力があり、「破壊的イノベーションの申し子」と言われ、今やその動向に世界が注目している。

 

鍵を握るのは、ドラえもんCTOの圧倒的な生産技術力

 

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※写真はイメージです。

 同社を技術面で支えているのがCTO(最高技術責任者)のドラえもん氏だ。耳のない青 色のネコのコスプレがトレードマークで、最先端の生産設備やロボット技術などに造詣が深い。代表の野比氏が一般消費者の不満や悩みを代弁する形で事業を立案、それをドラ氏が具現化していくというのが同社のビジネス創出のスタイルだという。野比氏の突拍子もないアイデアを叶えてしまうドラ氏の生産技術力に、技術系企業からは嫉妬を込めて「ドラ氏自身がロボットなんじゃないか?」などとささやかれるほどだ。

 

 急成長を遂げる同社だが、懸念材料もある。22世紀の法律では過去を改変する行為は固く禁止されており、野比氏の行動がこれに抵触する恐れがあるのだ。これまでも無償で同様のサービスを行ってきた野比氏だが、莫大な利益を手にしているとなれば話は変わってくる。すでにタイムパトロールが内偵を開始しているという情報もあり、一気に経営破綻となる可能性も孕んでいる。

 

※この記事はフィクションです。

 

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